【鍵穴にクレ556はNG】使ってしまった時の対処法と別の修理方法

鍵穴にクレ556はNG

金属の錆防止や可動部分の動きをスムーズにできるクレ556。

鍵穴の動きが悪い時、つい使ってしまいがちですがこれは絶対にやってはいけない方法です。

本ページでは鍵穴にクレ556を使ってはいけない理由や、もし使ってしまった時の対処法などについて解説していきます。


今回の制作背景

「突然鍵が回らなくなって、家に入れない!」60代男性からロックセンターに鍵開けの依頼がありました。

使用している鍵はMIWAのPRと呼ばれるディンプルキーで、築20年が経過した一軒家にお住まいのようです。鍵が回らなくなった原因をお客様と調査していった結果「3日前に鍵穴にクレ556を使用していた」ということが分かりました。

実はこのようなケースは珍しくなく、「鍵の動きが悪い=潤滑剤で解決」と思い込んでしまう方は非常に多いのです。今回は同じようなトラブルを未然に防ぐため、鍵屋が実際に作業した事例をもとに対処法などを詳しく解説していきます。

鍵穴にクレ556を使用してはいけない理由

クレ556の潤滑成分は、鍵穴内部の汚れと吸着して詰まりを発生させたり、鍵穴のグリスを溶かしたりする性質があります。

今回のケースだと、鍵開けを依頼されたお客様は、以前鍵穴にクレ556を使用していたとのことで、鍵穴分解を行ったところ潤滑成分の詰まりを確認できました。

クレ556の油分が鍵穴内のホコリや汚れと吸着する

クレ556を使用した鍵穴

鍵穴は複雑な構造で出来ているため、クレ556の潤滑成分が上手く効果を発揮できません。

その結果鍵穴内部のホコリや汚れと混ざって塊を形成し、詰まりを発生させてしまうのです。

鍵穴内部のグリスを溶かす

クレ556の影響で鍵穴が回らない

クレ556の成分は石油溶剤であるため、鍵穴に元々塗布してあるグリスを溶かしてしまいます。

そのせいで鍵穴の動きが悪くなり、鍵が回らなくなることも。

実際にロックセンターでも、グリスが溶けて回らなくなった鍵穴の修理を何度もおこなってきました。

ディンプルキーの鍵穴はクレ556の影響を受けやすい

ディンプルキーはクレ556の影響を受けやすい

特にディンプルキーのような複雑な構造の鍵穴は、クレ556の影響をすぐに受けやすくなっています。

これまでの依頼でも「クレ556を使って数日後に鍵が回らなくなった」という相談は非常に多く、MIWAのPRのような複雑なディンプルキーは特に注意が必要です。

鍵穴にクレ556を使用した時の対処法

鍵穴にクレ556を使用してしまった場合は、早急に潤滑成分を落とす必要があります。

これまでの経験上、当日中に鍵が回らなくなった事例も少なくありません。

以下の方法を試しても改善しない場合は、無理せず鍵屋に依頼することが大切です。

鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵穴専用の潤滑剤の使い方

最初におすすめしたいのが、鍵穴専用の潤滑剤をさしてみる方法です。

鍵穴に使用したクレ556の成分は、鍵用潤滑剤で落とすことができます。

なるべく多めに鍵穴内部に塗布した後、鍵にも吹き付けて数回抜き差しを行いましょう。

パーツクリーナーでクレ556の成分を落とす

パーツクリーナーでクレ556の成分を落とす

パーツクリーナーは潤滑成分を分解するのに使えます。

使用方法は鍵穴に吹き付けるだけです。

しかし、鍵穴にもともとあった潤滑成分も分解してしまうので、鍵用潤滑剤の用意も必須です。

鍵屋に分解洗浄を依頼する

鍵屋に分解洗浄を依頼する

最も確実にクレ556の成分を落とす方法は、鍵屋に分解洗浄を依頼することです。

やはりいくら鍵用潤滑剤やパーツクリーナーで洗浄しても、成分が残っている事例はいくつもあります。

「ある日突然鍵が回らなくなった」という事態を避けるためにも、クレ556を使用してしまったら鍵屋を呼ぶのがおすすめです。

分解洗浄とは?

鍵屋が行う分解洗浄とは、鍵穴内部のシリンダーを取り外し、部品を一つ一つ丁寧に清掃・メンテナンスする作業です。

潤滑剤による汚れやゴミが詰まっている場合でも、分解洗浄によって本来のスムーズな動きに戻すことができます。

鍵屋に分解洗浄を依頼する費用

鍵屋に鍵穴の分解洗浄を依頼する際にかかる費用は、鍵の種類によって変わります。


鍵の種類 費用
シリンダーキー(片側がギザギザした鍵) タップで料金を表示
ディスクシリンダーキー(両側がギザギザした鍵) タップで料金を表示
ウェーブキー(表面に線で凹みがある鍵) タップで料金を表示
ディンプルキー(表面に丸い凹みがある鍵) タップで料金を表示

料金表

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水や洗剤で鍵穴のクレ556を落とすのはNG

鍵穴にクレ556を使ってしまったからといって、水や洗剤を使って成分を落とすのはNGです。

鍵穴内部は水が抜けるように出来ていないので錆が発生し、鍵交換が必要になります。

よくある鍵穴交換の原因なので絶対にやめましょう。

クレ556を使わない鍵穴のメンテナス法

最後にクレ556を使わずに鍵穴の動きをよくする方法を解説します。

鍵屋では「鍵穴のメンテナンス作業をしてほしい!」という依頼をよくいただきますが、その中には簡単なメンテナンスで解決できるトラブルもあります。


※鍵穴の耐用年数は10年程度です。それを超えた鍵はメンテナンスではなく交換しましょう。

鍵穴専用クリーナーで清掃する

鍵穴専用のクリーナーはホームセンターやインターネットで手に入ります。

使い方は簡単で、まず鍵穴内部のゴミをエアダスターや掃除機で除去します。

その後、鍵穴専用クリーナーを吹き付けて、はみ出した部分をタオルで拭けば完了です。

簡単にメンテナンス可能なので、是非チャレンジしてみてください!

鍵穴トラブルは鍵屋に相談する

鍵穴トラブルは鍵屋に相談する

上の方法でも鍵穴のトラブルが解決しない場合「クレ556の成分が塊になってしまっている」「経年劣化している」「異物が混入している」など様々な原因が考えられます。

どれも鍵の知識がない方では解決できないトラブルなので、鍵屋に相談しましょう。

ロックセンターなら24時間日本全国どこでも最短5分で出張しているので、困ったらすぐにご相談ください!

よくある質問

玄関ドアに油をさしても平気でしょうか?

「サラダ油」はもちろん、ホームセンターなどで買える「オイル系の潤滑剤」「シリコン潤滑剤」は全ての鍵穴に使用することはできません。

鍵用潤滑剤の代用品はありますか?

濃い鉛筆で代用できます。

鍵本体を鉛筆でなぞって、鍵穴で数回抜き差しするとスムーズに鍵の開け閉めが出来ることがあります。

自転車の鍵穴にクレ556は使用できますか?

鍵穴には使用できません。

自転車のチェーンなどには有効なので、鍵穴に付かないようにメンテナンスしましょう。

鍵穴の調子が悪い場合やクレ556を使ってしまった時はロックセンターまで!

ここまで鍵穴にクレ556を使ってはいけない理由と、使ってしまった時の対処法などを解説してきました。

もしクレ556を使って鍵が開かない、回らないなどのトラブルが発生したらロックセンターにお任せください!

24時間、日本全国どこでもトラブルを解決しに出張いたします。

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