鍵が回りにくい!家にあるもので鍵をきれいにする方法とプロが警告するNG掃除術
「鍵の汚れやサビを、家にあるもので今すぐ綺麗にしたい!」
結論から言うと、手元の鍵(キー)本体の汚れは「クエン酸」「重曹」「お酢」「歯磨き粉」を使えば簡単にピカピカになります。
しかし、プロの鍵屋として1つだけ警告させてください。
ネットの情報を鵜呑みにして「鍵穴」の掃除方法を間違えると、鍵が完全に壊れて高額な交換費用がかかります。
この記事では、身近なアイテムで鍵を綺麗にする手順と、プロが現場でよく見る「絶対にやってはいけないNG行動」を簡潔に解説します。さっそく鍵本体の掃除方法から見ていきましょう。
はじめまして。グループ実績40万件以上の鍵トラブルを解決してきた現場のプロが、鍵をきれいにする方法とNG掃除術について解説していきます!
鍵が汚れて回りにくい?家にあるもので鍵本体をきれいにする方法
まずは、手に持つ「鍵(キー)本体」の汚れやサビをきれいにする方法をご紹介します。鍵穴(シリンダー)の掃除とは異なりますのでご注意ください。
クエン酸・お酢・重曹を使ったサビ・手垢落とし
鍵の汚れの原因によって、効果的なアイテムが異なります。
サビや水垢が気になる場合(クエン酸・お酢)
アルカリ性の汚れやサビには、酸性の「クエン酸」や「お酢」が有効です。
水100mlに対してクエン酸を小さじ1/2程度溶かした水(あるいはお酢そのもの)に鍵を15分つけ置きし、古い歯ブラシなどで軽くこすり洗いします。
手垢や皮脂汚れが気になる場合(重曹)
酸性の汚れである皮脂には、アルカリ性の「重曹」が効きます。
少量の水で溶いた重曹ペーストを鍵に塗り、優しくこすり落としましょう。
汚れを落とした後は水で洗い流しますが、少しでも水分が残ったまま鍵穴に挿し込むと、内部のホコリと結びついて故障の原因になります。
水分をしっかり拭き取り、完全に乾ききるまで絶対に鍵穴には挿さないでください。
歯磨き粉は使える?代用品で鍵をピカピカに磨く手順と注意点
家にある「歯磨き粉」も、鍵をきれいにする代用品として使えます。歯磨き粉に含まれる研磨剤が、軽度のサビや黒ずみを削り落としてくれます。
【手順】
- 乾いた布や古い歯ブラシに少量の歯磨き粉をつける
- 鍵の汚れている部分を優しく磨く
- 水でしっかりと洗い流す
- 水分を拭き取り、完全に乾かすまで待つ(※重要)
前述の通り、鍵穴に水分は厳禁です。こちらも完全に乾ききるまで使用しないでください。
また、粒子の粗い歯磨き粉で強くこすりすぎると、鍵に細かい傷がつき、かえって汚れが溜まりやすくなるため「優しく磨く」のがポイントです。
【プロが警告】鍵穴掃除で「絶対にやってはいけない」致命的なNG行動
鍵本体が綺麗になっても、差し込む側の「鍵穴」の掃除方法を間違えると、取り返しのつかないことになります。
プロが現場でよく直面する、致命的なNG行動を2つ紹介します。
NG1. 鍵穴専用ではない市販の潤滑剤をさす(最も多い失敗!)
「鍵が回りにくいから、とりあえず市販の金属用潤滑油(油分を含むもの)をさした」
これは、鍵屋の現場で最も多い失敗です。油分を含む潤滑剤を鍵穴にさすと、内部に溜まっていたホコリと油が混ざり合い、粘土のように固まってしまいます。
この状態になると鍵が一切回らなくなり、最悪の場合はシリンダーごと交換になってしまいます。
潤滑剤は必ず「鍵穴専用のパウダー状のもの」を使用してください。
NG2. 鍵穴の水分を取るためにティッシュやタオルを突っ込む
雨上がりや掃除の後、「鍵穴の水分を取ろう」とティッシュやタオル、綿棒などを鍵穴に押し込む方がいます。これも絶対にNGです。
鍵穴の内部は非常に精密に作られており、ティッシュやタオルの「繊維」が少しでもほどけて内部のピンに絡まると、鍵は完全に壊れます。
「水分を取るつもりが見えない繊維を押し込んでいた」というケースは少なくありません。
雨や水分は鍵の天敵!正しい乾燥方法と日常メンテナンス
鍵穴のトラブルの多くは「ホコリ」と「水分」の組み合わせで起こります。
鍵穴は通気性が悪く「1週間」は濡れたままになる
ネット上では「ホコリが固まって回らなくなる」とよく書かれていますが、実は乾燥したホコリが固まるには通常数ヶ月かかります。
しかし、「雨粒がたった1滴」でも鍵穴に入ると、内部のホコリと結びついてドロドロに固まることがあります。
さらに恐ろしいのは、鍵穴内部は極めて通気性が悪いため、一度濡れると「約1週間は濡れたまま」になることが多い点です。
エアダスターや掃除機を活用!安全に水分を飛ばす・吸い取る方法
鍵が濡れてしまった場合、前述の通りタオル等を押し込むのは厳禁です。
1週間自然乾燥させるのがベストですが、玄関など毎日使う鍵ではそうもいきません。
そこでおすすめなのが、エアダスターや掃除機です。
エアダスター:鍵穴に吹きかけ、内部の水分を風圧で外に吹き飛ばします。
掃除機:鍵穴にノズルを当て、内部の水分やホコリを吸い出します。
家にある掃除機で十分対応可能ですが、手元にない場合はPC用のエアダスターが非常に便利です。
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完全に自然乾燥させてから「鍵専用潤滑剤」を使うのがベスト
エアダスター等で水分を飛ばした後、完全に乾ききったことを確認してから、最後に「鍵専用潤滑剤」をワンプッシュ吹き付けます。
この「正しい日常メンテナンス」を行うことで、鍵の耐用年数(約10年)を大幅に超えても、問題なく使い続けられることが多くなります。
それでも直らない場合や、10年以上同じ鍵を使っている方へ
メンテナンスをしても鍵の調子が悪い場合や、長年同じ鍵を使っている場合はプロの介入が必要です。
異変から「1ヶ月以内」なら、プロの分解洗浄で直る可能性大
「鍵が回りにくい」と感じてから1ヶ月以内に鍵屋を呼んでいただければ、部品が故障していない限り、プロの「分解洗浄」で直るケースがほとんどです。
無理に自分でいじって悪化させる前に、早めに相談するのが最もコストを抑えるコツです。
耐用年数(10年)と防犯性能のアップデート。交換費用の目安
もし今お使いの鍵が「10年以上前のもの」であれば、掃除や修理ではなく「鍵交換」を強くおすすめします。
鍵の耐用年数は一般的に10年とされていますが、それ以上に「犯罪者の手口が日々アップデートされている」という事実が重要です。古い鍵はピッキングなどの防犯性能において現在の基準を満たしていないことが多いため、少しでも不安を感じたら交換のサインです。
鍵をきれいにする際によくある質問(FAQ)
鍵をきれいにする際によくある質問をまとめました。
Q1. 鉛筆の芯(黒鉛)を鍵に塗るとスムーズになるって本当ですか?
A. 本当です。鉛筆の芯に含まれる黒鉛は自己潤滑性があるため、2Bや4Bなどの濃い鉛筆で鍵の溝や切り込みを強めになぞり、鍵穴に数回抜き差しすると滑りが良くなります。ただし、これはあくまでギザギザの鍵に対する応急処置であり、ディンプルキーのメンテや長期的なメンテナンスをしたいなら鍵用潤滑剤の使用がおすすめです。
Q2. ディンプルキー(丸いくぼみがある鍵)のくぼみの汚れはどうやって取るのが良いですか?
A. くぼみ部分には手垢が溜まりやすいため、古い歯ブラシを使って優しく掻き出すのが効果的です。しつこい汚れには、つまようじの先端を使うと傷をつけずに汚れを取り除けます。
Q3. すでに間違えて油分を含む潤滑剤をさしてしまった場合はどうすればいいですか?
A. 早めにプロの鍵屋に連絡して「分解洗浄」を依頼してください。そのまま放置したり、追加で鍵専用潤滑剤を吹いたりすると、内部で完全に油とホコリが固着してしまい、シリンダーの全交換(高額な出費)が必要になってしまいます。
執筆者・運営者情報
執筆者・運営者情報
執筆・監修:鍵ロックセンタースタッフ
運営:鍵ロックセンター24
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田2-9-7 ドルミ五反田407号
電話番号:03-6779-9322(24時間 全国区対応)
公式サイト:https://鍵ロックセンター24.com/
免責事項:本記事の情報は一般的な鍵の構造・現場経験に基づき作成しています。製品の仕様変更や個体差により、記載の方法で改善しない場合もあります。本記事の手順を実行したことによる鍵の破損・損害について、当方は一切の責任を負いかねます。自己責任において実施してください。
